イラストレーターになってしまった私が次になりたいもの
叶ってしまった長年の夢
私はイラストレーターになってしまった。
イラストレーターになることが出来てしまった。
イラストレーターといってもサブカル系のアニメやコミックイラストではない。
もう少し専門的なニッチなジャンルのイラストレーターだ。
どちらかと言えばDTPに近い雰囲気も受ける。
しかし、会社から支給されている名刺には「イラストレーター」の肩書がついている。
有難い話である。
高校生の頃に描いた夢はサブカル系のイラストレーター。
今でいうところの「神絵師」と呼ばれる人たちの1人になりたかった。
成れると思って信じていたがボキボキにへし折られることになった。
自信などとても生まれるわけもなく、自分に悲観的な日々を何年も過ごした。
自信が生まれなかったので、自分から飛び込んでいくなんていうことも出来なくて常に受け身の人生だった。
今でもサブカル系の絵には自信などない。むしろ下手なのだろう。
若手が大活躍している場に私のようなおじさんが出ていっても見下されるだけだと思う。
細々と鬱屈とした闇を抱えながら「逃げながらも夢を追いかける」というような訳のわからない境地に達していた。
話始めるときりがない。
しかし、昨年思い切ってイラストレーター求人に申し込んだら運よく採用されたのだ。
今、半年に差し掛かっている。
17歳ころに願った「イラストレーター」という肩書は34歳にして叶った。
叶ったしまったのだ。
意地を通したとしか言いようのない人生だった。
楽しさよりも苦痛の方が長かった。17年間苦しみ続けたことになる。
苦痛を感じてしまうくらいで努力も楽しくなかったのだから「向いていなかった」とするのが正しいのだろう。
これで私は肩の荷が降りた。
そう感じている。
「1度は成れた」という事実が残ったのは大きい。
今私が携わっているジャンルのイラストレーターのお仕事も「安く早く」の要求が絶えないようである。
なかなか厳しい世界だ。
アニメーターの薄給もよく話題になるが似たような雰囲気を受ける。
そこまでではないにしろ。
仕事は楽しいの?と聞かれると、「楽しいことも大変なこともある。」というよくある回答になってしまう。
けれど辛いだけではない。楽しいこともある。
仕事に対して久々に感じる前向きな感情だ。
1度成れてしまったので、このまま続けてもいいし、辞めてしまっても「成れた」という事実は残るのでもう私は救われている。無理やりこの夢を追いかて苦しまなくても大丈夫なのだ。
1つ難点があるとすれば金銭的な面だろう。
前職がパートタイマーであったことは良く書き綴っていたのだけれど、今回の採用もパートタイマーだったりする。
違いと言えば前職はなかなかのブラックだった。だけど今回はホワイトで、本当に救われている。
でもやはりパートはパート。時間給というシステムに変わりはない。
じゃあフルタイムで働けば?となるがフルタイムで働くことに対して私自身に抱えている問題が存在するので抵抗がある。
次に解決するべきはこの問題だろう。
私が次にかなえたい夢
私が「こうなりたい」と思い描いていた夢はいくつかある。
あるけれども、主に次の3つに絞られる。
- イラストレーターになりたい
- 自宅で仕事がしたい
- お金持ちになりたい
人付き合いが苦手でどうしても、どこに行っても独りぼっちというような感じが昔からあるので仕事は家で出来るような仕事が良いという想いが昔からあった。
その想いがあってこそのイラストレーターだったのだ。
高校生の頃にまず感じていた「自分は外で働けない」という考えに対して、あのころの好きだったものを結び付けたら「イラストレーター」だったのだ。
イラストレーターなら自営業でやっていける道があるから。
だけれど現実は厳しいものだった。
副業イラストレーターや兼業イラストレーターという方が多くいらっしゃることも知ったし、会社員としてイラストレーターをしてみえる方もいるというのを知った。
もちろん自営業でイラストレーターをされてみえる方もいるのだけれど余程「やり手」でないとやっていけない雰囲気を受ける。
私はイラストレーターとして自営業でお金持ちになれるのか?
副業としては10年(年に数本)くらいイラストを描かせて頂いてきているけれど、これで独立は出来るのか?
何か別のジャンルが見つかったとして自営業までは行けるかもしれないけれど、お金持ちには・・・?
ピーターパンである。「いい年齢なのにまだそんなこと言ってるの?」とバカにされる声が聞こえてくる。
ちなみに、お金持ちになりたいと思うようになったのは実家が貧しく、いつも母が「お金がない」とお金に対してネガティブキャンペーンを行ってくるので私の頭に刷り込まれた結果だ。
きっと私は何歳になっても「お金がない」と思い続けることだろう。
どこかで「お金はある」という回路に切り替えなければ、お金に振り回され続けることになる。分かっているのだ。
さて「自営業でお金持ち」になる為にはいったいどうすればいいのだろうか。
これも長年の命題だ。