ふと思い出して行きたくなった
先週だったろうか、先々週だっただろうか。
仕事中に懐かしい思い出がふと蘇ってきた。
小学生の頃、母の実家に遊びに行った時。
そこの街のスーパーに買い物について行って食料品のついでにおまけ付きのお菓子を買ってもらうことが楽しみだった。
そのような懐かしさに浸ってしまうと、あの場所へ行きたいと思ってしまいたくなるものだ。
そしてなぜか都合のいいことに、昨日。
母が実家に用事があるから行きたいという。
願ってもいないチャンス。
あのスーパーの店内をふらりと歩いてみるチャンス。
行くしかない。
母の実家に着いてすぐ。
挨拶もそこそこに「散歩に行ってくる」と言って家を出た。
さぁ、あの思い出の場所へ行こうではないか。
しかし、なにやら様子のおかしい気配を感じ取る。
なんだろうか、この違和感。
お店の前に着いてすぐに理解した。
作業員がお店の中を綺麗にしている。
そう、いつの間にか閉店していたのだ。
閉店していただけではなく、解体の準備が進められているのだ。
いつ閉店したのだろうか。
大手の新規進出のお店が近くに出来てしまってからお客さんを取られてしまったのだろうか?
もともと経営が危なかったのだろうか?
思い出の場所がまた1つなくなる。
これは寂しいことだ。
しかし、潰される前にお店の外観だけでも写真に残せたのが唯一の救いだった。
それだけが。
散歩から帰ってきて親戚のおじさんと久々に話をして、盛り上がった。
楽しいひと時だった。
夏の始まりは少し寂しい気分とともに訪れた。