会社を辞めた途端に寂しさに襲われている。
文句しか出てこなかった会社を辞めた。
表面的な人付き合いでどこか気持ち悪さのある会社を辞めた。
契約した労働時間をほとんど守ってもらえず、オーバーワークになってしまっていた会社を辞めた。
なんども「もう辞める!」と思った会社を辞めた。
辞めた途端、今度は虚無感と寂しさに襲われている。
きっと、それだけそこの仕事が身についていたのだ。
染み付いていたのだ。
ストレスを感じつつも体が勝手に動いてしまっていたのだ。
そう、私は仕事そのものは好きだった。
出来たから。
この仕事は私の強みを行かせていたし、引き出してくれていた。
でも、それを上回るほどのストレスがあったから「辞める」という行動に動いたのはまぎれもない事実。
冷静かつ慎重に辞める方個性に持って行けたか?
と聞かれると、今回の「辞める」は自分でも想像出来ないくらいの突発的ではあった。
一気にゲージを振り切ってしまった。重なったのだ。いろいろと。
体が会社に向かうことを拒否してしまったのだ。
昨日の夜、私物を引き上げに行ったとき、退職届に印鑑を押した。
そのあと、今まで使っていた道具を綺麗にし、油をさした。
ついでに周りの人たちの道具にも油をさした。
2年と3ヶ月。
あっという間だった。ものすごく濃密だった。
そしてものすごく頑張ったし、ものすごくストレスも受けた。
完全なる短距離走だった。
駆け抜けた。
私は自分の机の前に立ち、周りを見渡した。
もう、ここに立つことは無いのだな、と。
そして寂しくなった。
「居場所がなくなった」と感じた職場だけれど「そこに私はいた」。
存在していた。
頑張ったな。本当に。
物を作り、電話対応をし、他の人に教え、問題解決に勤め、納品に走り、不良を修正しに向かい、ついでに愛想も振りまいた、、いや、関係性を築くことに力を入れた。
仕事を愛していたんだなって思う。
やっている時以上に、辞めたあとの方がそれを感じる。
だけれど、長距離走を走るだけの力がなかった。
外的要因もあるし、内的要因もある。
私はこの会社でたくさん学べた。
多くの人に関われた。
良い人もいたし、嫌いになってしまう人もいた。
それが分かっただけでも大きな学びだった。
仕事の内容ももちろん学びがあった。
「完全燃焼」出来ていたのかもしれない。
私は、私の全力で立ち向かって、燃え尽きてエネルギー切れになったのだ。
貴重な人生経験をありがとう。
最後までタイプが正反対で合わない社長だったけれども。
もしあなたが、私と相性の合う性格だったら、もっと頑張れたのかもしれません。