無料だったら仕事を頼まれるけれど、有料になった途端に「じゃあいいわ」って断られてしまうこと
自分でフリーランスの真似事をしていた時によくあった出来事なので少し思い出しながら書いてみたいと思います。
時々このブログにも書いますが、かつての私の夢。
「イラストレーターになりたい」という夢。
それを追いかけていた頃のお話です。
絵を描いたりデザインをやっているよということは、友人知人の間では知っていてもらえていました。
そうすると「これできる?」「あれできる?」と頼まれることもたまにありました。
そんな時、気になるのは「この依頼は有料で頼まれているのか、それとも無料でやって欲しいということなのか」ということですよね?
結論から言ってしまえば、「相手が自分をどういう立場の人と見ているのか」という認識の違いが、その依頼にお金が発生するのしないのかの違いになってきます。
この場合の立場というのは「仕事」としてやっている人なのか「趣味」でやっている人なのかの違いです。
友人・知人の場合は<趣味でイラストをやっている人>という認識だったり、<以前デザイン会社で仕事をしていたのだから頼んだらやってくれそう>だとか、すごーく軽めのスタンスで頼んできます。
または「仕事としてやっているということを知っていても<友達なんだから受けてくれそう>」とう感覚の方もみえます。
そして「頼んだらきっとタダで引き受けてくれるだろう」というようなそういう軽めの感じだと思います。
裏を返せば、自分が「仕事」としてイラストやデザインをしていると思われていないということです。
なので「ごめん、仕事としてやることになるからお金発生するけどいい?」って尋ねると、「あ、ごめん、それならいいわ」となるわけです。
誰だってタダでやってもらえるスキルならタダで頼みたいものでしょう。
お金を払いたくないという心理はあると思います。
お金がかからないようにやりたいものだと思います。
でも、もし友達に床屋さんや美容師さんがいたとしてカットをお願いしたときに、「友達がだからタダにしてもらえる?」となった場合、余程の理由(関係性)がない限りお金を支払いますよね?
というよりも、タダでやってもらうことに悪い気さえしてきますので、「タダにして!」なんていう言葉が出てこないと思うんです。
ネットから仕事を受注した場合でしたら、最初から「仕事」というスタンスが認識されているのでお金が必ず発生していましたし、お互い気持ちよく仕事としてのやりとりをすることができました。
気まずくなるのはこういう友人・知人などから頼まれる「無料でやってほしい」というケースでした。
とても親しい間柄で「どうしてもやって欲しいな」なんて頼まれたら、情が働いて「オッケー♪」なんてやってしまうこともありますけれどね。
これを良しとするかしないかは性格によりけりになってしまうのですけれども。
ひとりで独立して何か仕事をしていきたいと思っているのに、いつまでも無料でやっていたら、それは仕事じゃなくて本当に趣味程度で終わってしまう。
ただ趣味で好きなことをしているだけの人に見られてしまっている。
好きなことを仕事にするということは、自分の能力をお金に変えていくということに他ならない。
まとめ
- 相手に嫌な顔をされてもいいので最初から有料にしてしまう。
- もしくは無料で行う回数を決めてしまって、それ以降は有料になるよと宣言しておく。
- 名刺を作ってしまって「私は仕事としてやっている」感を出してしまう。
「好きでやっているんだから」とか「趣味でやっているんだから」と思われていることが、甘く見られて(足元をみられて)しまうことの一因としてあるのかもしれない。
本当は最初から有料にしてしまうのが一番いい。でもやっぱり最初は不安だからってなっちゃうなら格安でやってみる。
最初の一人だけは無料でやってみる。
徐々にお金にしていくシステムを作っていくことは大事。
自分の力で誰かに喜んでもらえることが出来るのなら、自信をもって金額を付ければいいし、それでお金が入ってきたらさらに自信がつくから、もっと喜んでもらえれる仕事がしたいって思ってくるし。
そうなったらもういいスパイラルの方に流れが変わってくるから、幸せな世界が待っていると思うんです。
と、自分にも言い聞かせてみます。
大企業の戦略として行っている「無料ビジネス」が社会に浸透してしまったために、「なんでも無料で手に入る」なんていう考え方が一般化した末路なのかもしれません。
欲しいと思ったものを手に入れるのには何らかの交換するものが必要ですよね。