一度教えたんだからもう出来るよね?っていう風潮をどうにかしてほしい。
仕事をしていると必ずこういう場面に遭遇します。
こういう考え方をしている人、と言い換えることもできます。
「一回教えたんだからもう2回目から自分でやってね?出来るでしょ?」というケースです。
よっぽど頭のいい人じゃない限り無理でしょ??
それか、よっぽど記憶力のいい人。
普通の人はそれが出来ないからメモをとったりしながら真剣に聞いて、出来ることから始めて、わからないところはもう一回、もう一回と聞き直して徐々に仕事の精度を上げていくものだと思う。
それでいいのだと思う。
だけれど、2回目の質問の時に「それ前に教えたじゃん?」とかいうアレはなんなのだろうか?
4、5回目くらいの「同じこと」は確かにうんざりもしてくるだろうし、忙しい時ならなおさらだ。
まだ2回目だ。
しかも全部聞いているわけではない。分かるところはちゃんと進めているのだ。
例えばある作業において1回教えてもらって、60%か70%は出来ていたとしよう。
残りの40%か30%を聞きに行って仕事をする。
足したら100%だ。
2回目、80%から90%まで出来ていたとしよう。
それだけで、もう仕事の精度は上がっているし成長も見られている。
なのにだ。「また聞きに来たの?」という態度。
もうちょっとで出来るようになるじゃん?
先輩として後輩を指導する、成長させるとはそうやって少しずつづでも精度を上げていってもらうことだと思うんだよ。
「また?」じゃないのだ。
「根気よく付き合って成長を促す」ということは大切だと思うんだ。
なぜ我慢が出来ないのだろう。
自分の仕事で精一杯なのだろうか?
ストレスが溜まりすぎていて後輩の面倒を見れないのだろうか?
ストレスが溜まりすぎていて後輩の面倒を見れないのだろうか?
だとするなら、その人は人の上に立つべきではない。
指導者に向いてない。
個人プレイで仕事をしていてくれたらそれでいいのだ。
世の中の会社人間は、1回教えたら100%のことを理解して仕事をしてくれるという「天才」や「秀才」を求めすぎている。
過剰に「出来る後輩」を求めすぎている。
世の中そんな人間ばかりじゃないし、そんな人間ばかりだったら、その先輩は自分の後輩に出し抜かれて自分の仕事すら奪われて立場なくなるよ?
会社にいられるのはせいぜい10年くらいで、その後は自分の居場所がなくなってしまうよ?
心に余裕のない社会人が多すぎる。
みんな自分のことで手一杯。
他人には皮肉や愚痴や罵詈雑言。
それが今の日本社会だ。
やさしい世界にはなかなか遭遇しない。