マルチタスクは人間には到底難しい話なんだと思った
人間の脳では並行処理は難しい
正直しんどい。
きっと人間の脳はマルチタスクで仕事がこなせないようにできている。
一時期「仕事はマルチタスクでこなそう!」みたいなスローガンが流行ったことがあるような気がするが、キャッチーだったのだろう。
物理的に仕事を2つも3つも同時進行で行うなんてことは、突き詰めて見ていくとできないのだろうと思う。
なんでこんなことをふと思ったのか。
今日。
黙々とパソコンに向かって仕事を進めていたら上司に話しかけられた。
別に話しかけられることが悪いことではないのだけれど、私は真面目なので仕事の手を休めるなんていうこともできない。
結果として若干失礼にあたるのだけれども、仕事をしながら上司の会話(ほとんど雑談ではあったけれど)を聞いているというような状況になっていた。
仕事の内容も確認作業をしながらなので判断に回す頭脳がいるし、会話の方も受け答えをしないといけないので、聞いて判断して相槌をうつという作業がいる。
つまり2つのことを判断したり聞いたり進めたりというこんがらがった状態に陥った。
会話が短い時間ならばやりすごせただろう。
しかしそこそこ長時間に及んだ。そしてその間仕事も進めている。
仕事のスピードは落ちた。
私は仕事の手を止めて上司との会話に専念した方がよかったのだろうか?
いや、しかしそれほどの濃さを持つ会話でもないので仕事の手を止めるのはどうかと・・・というループである。
脳の疲れ具合が半端ない
会話が終わって自分の仕事に専念しようとした。
だけれど脳の疲労感は半端なかった。どっと疲れていた。
どちらにも神経を向けていなければならなかったので倍以上の疲労感を感じた。
「あー、そうか。結局マルチタスクなんて出来ないじゃん」と。
そういう結論に至った。
かんかもうそのあと全然仕事をする気力も湧いてこなくて「早く帰りたい」状態だった。
私の脳は平均的な人より疲れやすい傾向にあるようなのでより困る。
マルチタスクで仕事をしているように感じるのはシングルタスクの連鎖の錯覚
いろいろな仕事を請け負ってバリバリこなしている時はなんだかハイになることもあるだろう。
仕事ができる自分に酔うことも若い時はあるだろう。
そしていろいろな案件を抱えて同時に動かしているとマルチタスクで仕事をしていると思うこともあるだろう。
そうだろうか?
確かに案件としては時系列で同時に進行していくことなんていうのはプロジェクトとしては普通によくある話だ。
しかし実際にそのプロジェクトの仕事をしている時にはシングルタスクになっていないだろうか?
並行して2つも3つものプロジェクトの内容を同時に考えて同時にすすめているだろうか?同じ1分1秒の中で。
思考は直線上で区切りがついているはずである。
つまりマルチタスクと思っていたものは、シングルタスクの連鎖によって生まれていて、それが短時間の間に行われたものなのでマルチで処理したという錯覚に陥っているだけなのだ。
マルチタスクができる人もいるかもしれないけれど、できない人の方が多いだろう
本当の意味でのマルチタスクを行える人はいるのだろうか?
いるかもしれない。どこにどんな人がいるかわからない。
でも圧倒的に出来ない人の方が多いだろう。
疲れたら休もう
物事を同時にしょりしようとすればするほど、脳は過度に疲れて行ってしまう。
そう、私は疲れたのだ。
疲れたと言っている割にはブログを書いている。
もう書き終えるので、これを書いたら横になろうと思う。
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