35歳で独身なら1000万円くらいは普通は貯金しているはずやしな、と母にボソッとつぶやかれるのが辛い。
私も他人と自分をよく比較してしまうのだけれど、それは母親譲りなのかもしれない。
給料やボーナスの話題がテレビなどで出てくるようになると、
「誰々さんちの子は○○(給料の良い会社名)へ行っているみたいだよ」
とか
「おまえも○○(会社)へ行ったみたらどうだ?」
と、進めてくることがある。
冗談で行っているのか本気で言っているのかは分からないが、お金のことはそうとう気にしている。羨ましいのだろう。
父があまりまともに働けなかった人なので、余計にお金に固執をしている。
そして母自身が自分が不幸だと思っている。それは母の生い立ちにも深く影響がある。
きっと私にも「まともに働いて家計を助けてほしい」と思っているはずだ。
いや、思っている。
が、そこまで強く面と向かっては言ってこない。
私の抱えている事情も見てきているからだろう。
私の闇も根深いが、母の闇もそうとう根深い。
母のそういう小さなつぶやきが私を時々苦しめる。
深い意味は無いのかもしれない。
真意まではわからないけれど。
私にとっては「お前は稼げてないからな」と言われているみたいでつらい。
そしてイライラしてくる。どうせ私は不出来なのだから仕方が無い。
自分に対してそういう言葉が出てくる。
私が考え過ぎなだけか。
あぁ、またか。
この先の思考は、止めておこう。
まずは、明日からの目先の仕事を頑張れば良い。
そうしよう。