人生につまづきながら生き方や働き方を模索していくブログ

どうにも社会人として会社に馴染めないとか、生きるのがちょっと疲れちゃってたりとか、生き方とか働き方に疑問を持ってたりとか、なんかそんな事とかそうじゃない事とかをのんびり書いていくブログ。

パートでやる仕事ではないような事を、パートの仕事として引き受けているという現実。

一般的に「パート労働」と聞くと、1日の労働時間は8時間以内で決められた時間できっちりとスタートしてきっちり終わって帰れる。
用事がある場合などは、ある程度時間的に融通を利かせられる。
相談次第では1日に働く労働時間を3、4時間とかにしてもらえれたりとかもして。
そして低賃金である代わりに正社員ほどの責任あるポジションではなく、決められた作業をこなせば良いというようなイメージだと思います。

ところがもう「パート労働」なのに「正社員と同様」の仕事内容を求められ、8時間越えの労働時間もザラで、賃金は変わらず。有給も取る事もできず、福利厚生もない。
これではパートとして働くメリットがない。
ストレスばかりが溜まる日々。ブログのネタとして消化しようと考え始めてからやっと少し好転したけれど、いつまた爆発することやら。

社長は自慢げにこう言います。
「なんでうちの会社に仕事が来るかわかる?安く引き受けているからだぞ!」と。

うん。自慢することではないかな。
むしろ恥ずべきことだとさえ思う。
うちの会社には安い能力の人間しかいませんよって言ってるようなものじゃん。

人を安く見ている。
仕事が欲しいから安く引き受ける。
安く引き受けるということは社員に無理をさせるということでもある。

親会社では正社員がやっている仕事を、自社に持ってきてパート社員が行う。
その段階ですでに「割に合わない」ということが分かるはずなのに。
なのでパート社員がやれるような内容の仕事を引き受けるか、大変だと分かるのであれば受注金額も検討しなければならないはず。
受注金額が安いので、その分作業時間を短くさせることで時間単価を上げようとするが、そんなに簡単で単純な内容の仕事ではないから結局黒字化できない。
仕事の内容としてもただ生産だけしていればいい訳ではなく、制作作業に加え進捗管理・作業管理・客先対応・問い合わせ対応・不具合が出たら出向して修正業務など、一連の対応も迫られる(※数名の責任を負わされているパート社員に限り)。
納期が危ないとなれば、労働時間は8時間を超え(契約上は6時間)、12時間、13時間という日も稀にあった。
さすがに主婦パートではそれだけの時間の仕事は無理なので、男性パート社員にその対応が迫られる。
土日は休日のはずなのに、土曜日・日曜日の出勤も厭わず。
一番ひどい時で13連勤を経験してみた。自分の今までの人生には無かった経験だった。
30歳を越えてこのような労働をすることになろうとは。
でもこういう経験をしている人は世の中に沢山いるのだろうなと思うと、ある意味優しい世界で今まで生きてきたのかもしれない。
自分の場合正社員で働いている時のほうが、労働時間は守られていた。

さらに正社員を雇おうとせず、パートだけで仕事を回すというウチの会社のシステムもとっても変な感じなのだけれどね。
そして責任のある仕事をしている人も、ただ作業をしているだけの人も時給は同じ。
どんだけ頑張っても扱いは同じ。
こういう会社もあるらしい。
面白い経験をしている。
こういう記事を書くことができるからね。


もう正社員だろうとアルバイトだろうとパートだろうとブラックな会社はブラックだという現実。
そういう日本社会が形成されてしまっている現実。
社会システムそのものの問題。

工業系の生産はこういう劣悪な環境に身を置くパート社員が、製品生産を支えているという事実があるのだけれど、親会社、そのもっと上などは気にも留めないのだろうなと思う。

大学卒業して真面目に仕事しているならまだしも、適当に入社して適当に働いて下々を見下しているような人間を見ると、大して頭も良くないし、仕事も出来ない割には良い生活してんなぁ!って思ってしまうものです。
大卒ってそんなに偉いか?って。
ちょっとばかし教養があるだけで、実際仕事が出来るかどうかにはさして関係がないのだよ。
あ、業種による。頭いい人にしかできない仕事もある。

とかなんとか言い始めると結局学歴社会がどうのこうのっていう話になってきて話がそれ始めるのだけれども。
学歴社会は無くならないよね。特に日本では。
固いもん。
学歴社会から抜け出したいなら独立するか自営業するかくらいしかない。
誰かの作った会社で働くのならば履歴書を書いた時点で学歴をみられてしまう。
学歴で判断される。学歴社会だから。
めんどくさい。

肩書き大好きだもんね、日本人。
資格試験とかもさ、ビジネスだもん。
肩書きが欲しいから資格を取る。資格を取るということはお金が動く。儲かる。
それだけ。

成果主義の仕事ばかりになったとしたら大学出てても仕事できない人がわんさか出てきて泣きたくなるような状況になるだろうから、今のような学歴社会であることがその人たちにとっては隠れ蓑になるから安心かもね。



では話を元に戻すとして。
ブラックの引き金になるところは仕事の引き受け方、仕事の回し方が全てなのだと思う。
目先の安いお金に飛びついてしまうからどうしようもなく社員が大変になる。
ボーダーを下げすぎてしまっている。
安い仕事は断ればいい。そうすれば親会社も困る。困った親会社はさらに上の会社に断りを入れるかもしれない。
結果的にもっと上の会社の経営も脅かすことになるかもしれない。
そうすればシステムそのものを見直す必要に迫られるかもしれない。
というより、ブラックの種を作っている会社は全て潰れてしまえばいいとさえ思う。
もしかすると日本の半分以上の会社が潰れることになるかもしれない。
古いやり方をしている会社は全て潰してしまって新しい仕組みにしてしまったほうが新鮮かもしれない。
頑固者のおじいちゃんたちには引退してもらったりとかしてさ。
ひどい考え方をする方々には考え方を改めてもらうとしてさ。
固定観念とか仕事の邪魔にしかならないこともあるし。
「俺の時はこうだった」と言われても、今の時代の取り決めはすでに変わっているんだよ。
押し通されてもそれは間違いに繋がるのだよ。


なんかさ、「準正社員パート」みたいなカテゴリがあっても面白いかもね。
ほら新しい肩書き増えたでしょ?


こういう文章書いていると「負け犬の遠吠え」的な感じで捉えられることもあるだろう。
そうさ、そういう側面もあるだろうさ。


正社員で働いていたけれど心身壊して退職してさ、少し元気になったからパートで慣らそうと思ったらこの状況だぜ。
なんだか笑えるじゃないか。
(怒りしか覚えなかったけれどもなー)



人生は皮肉めいている。
今のところね。
ニヒルな笑いがこみ上げるのさ。